ITI Treatment Guide Vol11
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13章 臨床ケース報告:デジタルワークフローでのガイデッドサージェリーおよびCAD/CAMを用いたインプラント支持の修復ITI Treatment Guide ・ Volume 11246図38 上顎最終インプラント支持修復物のCADデザイン。図39 CAD/CAM最終修復物のPMMAプロトタイプ。図40 PMMAプロトタイプの形態に基づいて、ポーセレンレイヤリングのために、頰側および切端がカットバックされた最終ジルコニアCAD/CAM修復物。上顎最終修復物 インプラント埋入3ヵ月後、最良の審美的結果を得るうえで望ましいエマージェンスプロファイルを呈する軟組織カントゥアが達成された。インプラント支持のPMMAブリッジ、上顎のアバットメント(SRA scanbody;Institut Straumann AG)、下顎の修復物そして咬合関係のデジタル印象が採得された(Trios;3Shape)。PMMA暫間補綴装置を参考とし、歯の形態とポジションを修正しながら、フルアーチインプラント支持修復物がデザインされた。その後、デジタル修復物はバーチャル咬合器上で機能的確認が行われた(図38)。ファイルはエクスポートされ、新しいPMMA修復物がミリングされた。洗浄後、メタルインターフェイス(Institut Straumann AG)は、PMMAフレームワークの補綴結合部へセメント合着(Multilink;Ivoclar Vivadent)された。新しいPMMA修復物は患者の口腔内に装着され、徹底的な機能、審美、発音の分析が行われた(図39)。最終修復材料に置き換える前に、すべての臨床的詳細を確認すべくPMMA修復物が用いられた;微調整が行われた。確認後、唇側面および切縁を1.5~2mmカットバックするようにバーチャルデザインが修正された。咬合面には、初期のデザインからの変更はなかった。セラミックを築盛する十分なスペースを与えるため、唇側および切端のスペースが作られた。修正

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