ITI Treatment Guide Vol11
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3章 顔面スキャンITI Treatment Guide ・ Volume 1130図6a、b Pritidenta 3D(Pritidenta, Leinfelden, Germany)による無表情と笑顔の患者の顔面スキャン。図7a~d オリジナルのCBCTによる中等度の視野(8×8cm)。陶材焼付ブリッジによる著しい筋状のアーティファクトに注目(a)。デジタル上の歯の除去(b)、True Denition 3D(3M ESPE, St. Paul、MN、USA)での口腔内スキャン(c)解剖学的に正しい位置でのCBCTスキャンとの適合(d)。図8 無歯顎提のPritidentaスキャン。無歯顎領域を最大限に露出させるために、頭部を上に傾ける必要がある。図9 デジタル設計および製作された可撤性総義歯(Avadent; Global Dental Science, Scottsdale, AZ, USA)。 患者の顔面形態は、Pritidenta 3Dシングルカメラ顔面スキャナー(Pritidenta, Leinfelden, Germany)を使用して、無表情と笑顔の両方をスキャンした(図6a、b)。CBCTスキャンデータは、Accuitomo 170(FoV8×8cm、180度回転、標準解像度、Morita, Kyoto, Japan)を使用して取得された。上顎無歯顎および下顎の残存歯の口腔内スキャンは3M True Denitionスキャナー(3M ESPE, St. Paul, MN, USA)を使用して取得された。口腔内スキャンは、顎堤のCBCT再構築画像と統合された(図7a~d)。 残存歯を抜去したのち、無歯顎患者の3D顔面画像が取得された(図8)。スキャンデータとデジタル咬合記録が専用のソフトウェアに出力され、補綴装置のデザインと製作を行うことが可能となった。このようなツールの一例としてはAvaDentソフトウェア(Avadent; Global Dental Science, Scottsdale, AZ, USA)があり、三次元スキャンデータに基づいて、暫間義歯を完全に削り出すことができる(図9)。 暫間補綴装置の複製と3Dスキャンの後、三次元モックアップの基準点を得るために、義歯を装着した患者の顔面を再度スキャンした(図10)。統合されたCBCTと口腔内スキャンデータセットは、さらに顔面スキャンと統合された(図11a~d)。abdcba

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