攻めのクラウン・ブリッジ
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23Contents 2 支台歯周囲の組織学的考察2-2i 約10年後(2013年4月6日).歯根膜除去を行った辺縁歯肉は強く再付着することはなく,ヘミデスモゾーム主体の接合上皮(付着上皮)であり,さらに患者の歯肉が厚いことから,再付着のない辺縁歯肉にはルートプレーニング部に呼応する発赤が認められる.また問題なのは,目的とした過蓋咬合が4前歯は連結し,咬合器上でアンテリアガイダンスを付与しているにもかかわらず,完全に後戻りしていることである.2-2j 約19年後(2019年4月20日).やはりルートプレーニング部に呼応するエリアの辺縁歯肉部にはわずかに発赤を認め,過蓋咬合もほぼ初診時の状態となっている.筋肉の力をコントロールすることの難しさを感じている症例である.症例4:歯冠長延長術で歯根膜を除去すると①(19年経過)2-2g 印象面が明瞭であるのは,歯根膜除去により深部に印象材が入りやすい結果であり,今となると好ましい結果ともいえない(2000年1月25日).2-2h 上顎6前歯に最終補綴装置を装着したが,予定どおりの結果と考えていた(2000年3月27日).2-2g2-2h2-2a 患者は前歯部の審美障害で来院した(1998年11月28日).2-2b,c 時間的問題で矯正治療では改善できなかったが,過蓋咬合に関しては歯冠長延長術で対応することとし,無髄歯であった4前歯にマーキングをした(1999年7月17日).bc2-2d 歯間乳頭を温存36,202しながら骨削を行い,歯根面は徹底的に歯根膜の除去を行った(1999年7月17日).2-2e,f 歯肉弁を縫合した後,電気メスにて歯肉弁にスキャロップ形態を付与した(1999年7月17日).ef

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