歯科保険請求2020
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610ブリッジ☆前歯部接着ブリッジ月 日部 位療 法 ・ 処 置点 数負担金徴収額4/2再診+明細53+1②1①接着ブリッジ 病態図で説明歯周組織の状態良好 歯管(内容略)100補診 説明内容(略)90₂₁接着冠歯冠形成 歯質削除量は極力抑える 支台歯形成加算796×2+20×2象牙質レジンコーティング(ハイブリッドコートⅡ)46×2※1平測 平行測定器 平行性良好/②1①imp(寒天アルジネート)282BT(バイトワックス)76リテイナー100テンポラリーパック4×24/10再診+明細53+1②1①接着Br set 内面処理加算2150+45×2※2接着性レジンセメント(パナビア)17×2₂₁ 12%金パラ 3 / 4 冠789×2₁ レジン前装金属ポンティック(12%金パラ)1,687クラウン・ブリッジ維持管理料 文書提供(略)330※3 4月分 実日数2日 計6,357点②1①MT※1 接着ブリッジの形成時に行った象牙質レジンコーティングは算定可である。※2 接着ブリッジの装着時には、装着料に1歯当たり内面処理加算2として+45点の加算を算定できる。※3 クラウン・ブリッジ維持管理の対象となり、文書提供が必要である。[解説](1) 接着ブリッジを適応する場合は、1歯欠損に限ること、少なくとも1支台歯は生活歯であること、支台歯のうち少なくとも1歯の切削をエナメル質にとどめること、歯周組織の状態が良好なことである。(2)接着ブリッジの算定法 ①接着冠の支台歯の形成料は、796点で算定する。 ② imp、BT、リテイナーの算定は、従来のブリッジと同じ。 ③ 支台歯に対する冠(接着冠)は、前歯については前歯3/4冠に準じて算定。臼歯部については4/5冠に準じて算定する。 ④ 接着性レジンセメントを用いて支台歯に接着冠を装着する(ブリッジ装着料150点+接着性レジンセメント材料料17×歯数)。 ⑤ レセプトでは、「歯冠修復及び欠損補綴」の「その他」欄に当該支台歯の部位と接着冠を記載する。なお、当該ブリッジが1つであって、かつ「傷病名部位」欄の記載から接着冠の部位が明らかに特定できる場合は、部位の記載を省略して差し支えない。また、記載が困難な場合は「摘要」欄に記載して差し支えない。⑴接着ブリッジとは ① 歯が欠損した部位に対して、主に接着性レジンセメントの強固な接着力により、ブリッジの維持を行う技術である。この技術により、支台歯の歯質削除量を、従来の方法と比べて大幅に減じることが可能となる。 ② 従来型のブリッジと同様に支台装置、ポンティック、連結部より構成される。⑵接着ブリッジの適応症 ① 1歯欠損症例に対するブリッジであって、少なくとも1支台は生活歯であること。 ② ブリッジの支台となる歯が歯周疾患に罹患していない場合、もしくは罹患している場合であって、歯周基本治療などが終了し、歯周病検査により、動揺度および歯周組織の状態などから、支台歯としての機能を十分に維持しうるとの判断がなされたものであること。 ③ 生活歯の支台歯のうち少なくとも1歯の切削は、エナメル質にとどめること。⑶ 1支台が失活歯の場合に対しては、従前どおり対応する。臨床アドバイス268

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