訪問歯科診療プランニングの極意
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99PART2 症例集:3ステップで導きだされた診療方針と実際の対応 口以外から水分や栄養を摂取する「人工的栄養療法」には、大きく分けて「経管(腸)栄養療法」と「静脈栄養療法」がある。ASPEN栄養補給の投与経路胃ろう腸ろう胃や腸などの消化管に穴を開け、チューブやカテーテルにて直接栄養を注入する方法。経鼻胃管栄養鼻から食道や胃にチューブを通して栄養を注入する。胃ろうや腸ろうができない場合や、短期間の栄養管理に選択される。中心静脈栄養中心静脈にカテーテルを挿入し栄養を注入する。末梢静脈栄養より長期の場合に行われ、エネルギー量も多く摂取できる。末梢静脈栄養期間が短いと見込まれる場合に選択される。足や腕の静脈にカテーテルを挿入して栄養を注入。手術の必要はなく、中心静脈栄養より管理がしやすいが、十分なエネルギー量は摂取できない。栄養評価消化管機能経鼻胃管栄養胃ろう、腸ろう末梢静脈栄養中心静脈栄養静脈栄養経管(腸)栄養療法NOYES短期長期短期長期、水分制限短期とは4週間程度を指す。〈ASPENガイドラインより引用〉消化器官のはたらきを維持できるとされるが、外科的手術が必要などのリスクがある。介護者の負担は比較的軽い。感染症や合併症のリスクもあり介護者の負担は大きい。人工的栄養法の種類 飯田良平臨床のヒント22

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