訪問歯科診療プランニングの極意
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渡部 守(まもる歯科)歯科医師歴:16年訪問診療歴:16年月間の訪問延べ人数:50人訪問時間帯:木曜日訪問スタッフの構成:歯科医師1名、歯科衛生士2~3名、歯科助手1名歯科衛生士の訪問診療歴:1~12年訪問時の主な対応:口腔のケア、義歯調整、義歯製作、保存処置、抜歯、摂食嚥下リハビリテーション訪問時の設備:切削機具(エンジン、タービン)、バイタルサイン測定機器(血圧計、パルスオキシメーター、体温計)、吸引器、嚥下内視鏡、デジタルレントゲン症告DT例報者AA C 服用薬・バイアスピリン®錠100mg[抗血小板剤]・エクセグラン®散20%[抗てんかん剤]・ ムコサール®ドライシロップ1.5% [気道潤滑去痰剤] D 栄養状態経口 E 介護度要介護4 F 家族構成妻(同居) G ADL・障害高齢者の日常生活自立度用語1B1。・左半身麻痺。・移動は車椅子で、全介助。・移乗は全介助。・ 食事はベッド上で基本的には自立だが、食欲不振のため一部介助されている。90度の座位は可能。 ベッド上での90度座位は可能であるが、易疲労性のため長時間の姿勢保持は困難。左半身麻痺のため、食事は右手を使って摂取可能。ただし食事後半は介助を要するとのことであった。 H 口腔衛生管理状況口腔衛生状態:無歯顎であるが、歯肉頬移行部には食物残渣がある。義歯の清掃はやや不十分。ケアの自立度と清掃状況:口腔清掃は自力でうがい。義歯の洗浄等は妻が行っている。 用語1 障害高齢者の日常生活自立度高齢者の日常生活自立度を表す指標。ランクJを自立、ランクAを準寝たきり、ランクBおよびCを寝たきりとしている。35PART2 症例集:3ステップで導きだされた診療方針と実際の対応03CASE

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