マイクロデンティストリー YEARBOOK 2019
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PART1PART2PART3PART4122別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2019」2 ケースプレゼンテーション心に2根管であることを確認した.Ni-Tiファイルにて拡大形成,次亜塩素酸ナトリウムと超音波を併用して洗浄消毒し(図5),水酸化カルシウム製剤にて貼薬を行った(図6).6週間後,2回目の治療時には自発痛はなく,打診圧痛もなく,サイナストラクトは消失し,頬側のポケットが12mmから4mmに改善されたのでCWCT法にてガッタパーチャによる垂直加圧根充を行った(図7~11).通法の根管処置が著効したため,歯内‐歯周病変クラスⅠの歯内病変由来タイプと診断し,再生療法はせずにそのまま1年間にわたりエックス線にて経過を観察した(図12~18).患者と紹介元の依頼により術後12か月図5 NaOClと超音波による洗浄.図4 アクセスキャビティーの途中.図7 再診時,歯周ポケットは1回の処置で12mmから4mmに改善していた.図6 水酸化カルシウムを貼薬し1回目を終了した.図9 根充直前の近心根管.図8 根充直前の遠心根管.

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