必ず上達 矯正臨床
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 現在では,ストレートワイヤーテクニックなどの普及により,ワイヤーベンディングを行う場面も減少しつつあるのが現状である.しかし,矯正治療で使用するループにはさまざまなものがあり,その使用法もそれぞれ異なるが,捻転の改善やアップライト,挺出などに使用するループを2~3種類覚えておけば,さまざまな場面である程度活用できる.そこで,使用頻度の比較的高い,代表的な3つのループを紹介したい(図4〜12).1)バーティカルループ  主に捻転の改善に使用する.角ワイヤーにベンディングすることによりスペースクローズにも利用できる.プライヤーの角の部分で,直角にワイヤーを曲げる.ループをベンディングし,平行にする.基本線に合わせて直角にベンディングする.このように下端を合わせてベンディングする場合もある.図4 ワイヤーベンディングの基本.1234(与五沢文夫,2001より引用改変42).(与五沢文夫,2001より引用改変42).Closed loopループの使用法とベンディング266

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