図解!遅延型吸収性膜を用いた 安全安心GBR
3/6

8mm6mmacbdef■筆者が行っている清掃性を考慮したインプラント治療図8a 歯槽堤は頬舌的骨幅が骨頂部で6mm,1~2mm根尖側で8mm程度存在する馬蹄形が望ましく,歯槽頂部の歯肉の厚みは3mm程度が適当である.図8b インプラント埋入手術.ハイブリッドタイプ(カラー部がマシーンサーフェイス,スレッド部がラフサーフェイスの2層構造)のインプラントを骨縁埋入する.図8c インプラント二次手術.図8d アバットメントを装着すると,ソーサライゼーションを生じ(黒線),薄い骨の厚みの辺縁骨が外側まですべて吸収する.図8e インプラント治療終了時.インプラント周囲骨は水平的に吸収し,骨の厚みが2mm程度のほぼ生理的な骨形態に落ち着く.垂直性骨欠損はほとんど生じず,露出したインプラント表面はマシーンサーフェイスである.インプラント周囲溝も浅くコントロールでき,清掃性の高い周囲環境を構築できる.図8f インプラントの頬舌側の辺縁骨はすべて吸収するため,骨縁下欠損は生じない.近遠心側には約1mmの骨縁下欠損が生じるが,露出したインプラント表面がマシーンサーフェイスであることから,高い清掃性を確保できる.図8g ソーサライゼーションにより辺縁骨が水平的に吸収することから,頬舌的な骨の高さが約1mm低くなる.その影響で頬舌側の歯肉の高さも約1mm根尖側に位置する(矢印)が,この反応により歯間部との段差が生まれ,自然なスキャロップ形態が得られる.このとき,running roomは3mm程度にコントロールされている.020図解! 遅延型吸収性膜を用いた安全安心GBRGBR

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る