驚くほど臨床が変わる! こだわりペリオサブノート
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92(3)縫合針の刺入は、組織に対して90°を心掛ける 縫合針を直角に刺入するというのは、縫合をする際の基本であるが、なかなか困難なのが現実ではないだろうか。要は、斜めに刺入することで刺入の深さが浅く、結紮するとepi-to-epiになりやすい。それを直角に刺入することで、前述のend-to-endを獲得しやすくなり創面が密接に合わさることで一次治癒が得られやすい(図4-5-6a、b)。 また、組織の断面で刺入角度を見た場合、縫合糸が斜めに刺入された場合は、直角に刺入された場合と比較して炎症が広範囲に起こることで、術後創哆開が起こるリスクが高くなる。したがって、刺入に関しては可及的に90°に刺入することを推奨する(図4-5-7a、b)。刺入は90°刺入は90°①創面は、end-to-endで密接に歯肉弁を合わせる。②歯肉弁断端からと縫合糸間の距離は3mmあける。③縫合針の刺入は直角を心掛ける。こだわり“ペリオ”テクニック図4-5-7a、b 縫合糸の貫通角度による炎症範囲の違い。直角に刺入された方が炎症範囲が狭く、術後創哆開のリスクを下げられる。図4-5-6a 斜めに刺入した場合。epi-to-epiの縫合になりやすい。図4-5-6b 直角に刺入した場合。end-to-endを得られやすい。
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