驚くほど臨床が変わる! こだわりペリオサブノート
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544. 移植片の固定 移植片の中心部から刺入し、骨膜縫合で固定したのち、根尖側の骨膜を拾い、残存歯に引っ掛ける水平クロスマットレス縫合を行う。この際、骨膜と移植片の間に死腔を生じないように注意する。移植片の下端は縫合していない。縫合後、頰粘膜を動かした際に移植片が動いていると、食事や会話などの下顎運動時に揺さぶられ、移植片の定着が困難になる。 受容側は術後開放創になるため、創面の保護と移植片の固定を目的にペリオドンタルパックを圧接する。舌側歯頚部にもパック材を置き、鼓形空隙を介して頬舌的につないでおくと脱離しにくくなる。図3-1-8 ペリオドンタルパックを行った状態。しっかり圧接して移植片を固定する。図3-1-7c 移植片を受容床に縫合した状態の咬合面観。図3-1-6a、b 採取した遊離歯肉片。切除面をトリミングし、脂肪組織を除去するとともに受容床の骨膜との間に死腔ができないよう平坦な面に仕上げる。図3-1-7a、b 移植片を受容床に縫合した状態。クロスマットレス縫合を行い、移植片を面で受容床に固定する。単純縫合(移植片中央へ刺入)移植片7mm(約70%に収縮し5mmになると予想)水平マットレス(移植片ではなく骨膜に)
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