CTと動画が語る サイナスフロアエレベーションの真実
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1425章 サイナスリフトの併発症図12-a 術直後の近遠心断(左)と6部頬舌断(右)CT画像。上顎洞の上方では上顎洞粘膜の腫脹がみられ、生理食塩液や血液の貯留を示す水平線状の陰影が認められた(矢印)。図12-b 患者はインプラント治療を強く希望したため、術後1年にCT画像で診断を行った。近遠心断(左)と6部頬舌断(右)CT画像では、上顎洞粘膜の腫脹は消失し、自然口も開存していたが(赤矢印)、ウィンドウ部の骨欠損は残存していた(黄矢印)。図13-c 術直後の近遠心断(左)と6部頬舌断(右)CT画像。サイナスリフト部には顆粒状のX線不透過像がみられ、上方には剥離された上顎洞粘膜骨膜の陰影が認められた。図13-d サイナスリフト後10ヵ月の近遠心断(左)と6部頬舌断(右)CT画像。顆粒のサイズは小さくなり、新上顎洞底部にX線不透過性のラインが認められた(矢印)。ビデオ5 ウィンドウ部に存在した瘢痕組織を鋭的に切開して粘膜骨膜弁を作製し、上顎洞粘膜骨膜を剥離・挙上した。図13-a サイナスリフト部にオスフェリオンを填入した。図13-b ウィンドウ部をチタンメッシュとマイクロスクリューで強固に閉鎖した。図14-a サイナスリフト後11ヵ月にインプラントの埋入術を行った。粘膜骨膜弁を作製し、チタンメッシュとマイクロスクリューを除去した。図14-b インプラントを4本埋入し、十分な初期固定が得られた。しかし、歯槽骨の頬舌幅が薄かったため、インプラントの表面が露出した。図14-c 右側下顎枝の前縁部から、イージーボーンシェーバー®を用いて自家骨を採取した。

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