23キャナー(IOS)が導入されたことで、従来の材料や技術に関連する潜在的なエラーを減らすというほぼ完全なデジタルワークフローが可能となった3、6。 当初、固定性補綴治療のチェアサイドツールとして登場したIOSは、現在では可撤式補綴治療、矯正歯科治療、インプラント治療計画など、その領域を広げている6-10。これによって歯や軟組織をスキャンするアプリケーションが増え、従来のワークフローに比べてより速く、より便利に3Dモデリングを行うことができるようになった8、9。また、口腔内から得られた3Dモデリングは、歯科医師、歯科技工士、患者間の効果的なコミュニケーションにも重要な役割を果たしている。 多くの研究で、さまざまな治療や口腔環境(唾液、限られた口腔内空間、周囲光の影響)での適応に対するIOSの精度が評価されている11-15。IOSによって取得されたCADテストモデル(CTM)は、高解像度の3D IOSで取得されたCADリファレンスモデル(CRM)と比較することで、その精度を評価することができる3。3D分析ソフトウェアを使用して、CTMとCRMを最適な位置に重ね合わせ、CTMとCRMのすべての点群の距離の平均値から二乗平均平方根(RMS)を計算する3。RMSは多くの研究で、また国際標準化機構(ISO)の観点から、スキャン精度の評価リファレンスとなっている1-3、11-19。以前の研究では、精度が100μm以上の場合、最終的な修復装置の適合が正しくない可能性があることが示唆されている3、4。固定性補綴装置の許容可能なセメントスペースは100μm以下であると報告されている3、16。 口腔内スキャンの欠点として、限られたスペース、湿潤環境、IOSの購入価格と維持に必要な費用などが挙げられる1、11。そのため、従来のワークフローは現在もチェアサイドで使用されている20-22。しかし、これらの欠点を克服するために、いくつかの研究やより高度なIOSが登場している23-25。 多くの先行研究では、使用するIOSの種類によって精度が異なることが報告されている11-18。一部のスキャン技術ではスキャンパウダーの塗布が必要であり、口腔内に不正確さと不快感を引き起こす可能性がある26。さらに、スキャン技術の違いが被写界深度に影響を与える可能性がある。口腔内の限られたスペースには、より適切な被写界深度が必要であり、精度に大きな影響を与える可能性がある27。取得した個々のスキャン画像の位置合わせ、統合、後処理の過程で、人工知能技術を応用して精度を向上させることができる28、29。これ 1Only abutmentSupragingival finish lineEquigingival finish lineSubgingival finish lineSubgingival finish line 図1 実験デザイン。with gingival displacement cord38Reference abutment3D contact scanningCAD reference model (CRM)3D scanning by intraoral scannerCAD test model (CTM)20 timesCRM and CTM Superimposing3D analysis 4selected article from IJCd
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