c図29c,d 歯間乳頭部に結合組織片を挿入し,縫合.症例12は₃遠心部位にクレーター状の骨欠損を認め,歯周組織再生療法が適応となる.一方,症例15は,初期治療終了後(図32c,d)の状態でもメインテナンス可能であるが,浅い骨欠損であるため歯周組織再生療法の適応症とは言い切れない.しかしながら患者は,初期治療後の下部鼓形空隙(歯間乳頭の喪失)の改善図29a 主訴は,10年間以上に及ぶ₂部の原因不明の出血であった.炎症性の歯肉が存在していた.図29b 口蓋から採取した結合組織片にリグロスを注入した.図29e 術後5か月後では,炎症性の歯肉は改善し,出血も止まった.度のスペースがあることが多く,リグロスを浸漬した結合組織移植片を歯間乳頭部に挿入することによって,歯間乳頭再建術を試みている.術式としてはVIT・HITが適応となる(症例12,症例13). 次に,歯周病罹患歯に対する歯間乳頭再建であるが,症例14と症例15を比較してもらいたい.症例14138dVITテクニックを用い,歯肉の状態を改善した症例
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