歯内療法成功のためのコーンビームCT活用法
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Chapter 8896jihk図 8-11a:上顎右側第一大臼歯の口内法エックス線写真.根管治療の失敗により根尖部に根管充塡材が溢出しており,近心および遠心頬側根の根尖周囲に透過像が認められる.b:歯根中央部1/3の軸位断像では,2つの近心頬側根管が確認された.このイスムス部分は形成,清掃および充塡が行われていることがわかる(赤矢印).c~f:CBCTの矢状断像と冠状断像(c, d:近心頬側根,e, f:遠心頬側根)では, 根尖部透過像の位置と範囲,根管充塡材の溢出部位が確認できる(赤矢印).なお緑矢印は歯根の上顎洞への近接,黄矢 印は頬側歯槽骨の穿孔を示すが,上顎洞底は健全である(c~f).CBCT冠状断像は,外科的再根管治療の術前に上顎洞が根分岐部にあるか診査する際に役立つ.本症例では,上顎洞が頬側根と口蓋根の間の歯槽中隔へ進展していることが明らかである(d~f).g, h:骨の削除面ならびに切除された頬側根に対して,超音波で逆根管形成中の口腔内写真.i:術直後,近心および遠心頬側根への外科的再根管治療が良好に行われていることが確認できる.j, k:術前(j)と術後1年(k)の口内法エックス線写真を比較すると,同歯の治癒が確認できる.cebgdaf

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