臨床家のための矯正 YEARBOOK 2017
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adgbehcfi図1a~i 初診時の顔貌および口腔内写真(9歳2か月/1995年4月21日).021臨床家のための矯正YEARBOOK 2017舌癖に起因した成長期の側方歯列開咬症例─アレキサンダーディシプリンの原則に基づく② ①で解決できない場合は,タングガードも併用しながら,MFTの継続指導③ 上下顎マルチブラケットによる叢生の改善と歯牙の排列④ 保定.舌癖による後戻り防止のため,MFTの継続指導治療経過:①MFT導入(1年間指導)② タングガード装着(図2a~c).MFT指導は続ける.③ 上顎マルチブラケット装着し,上顎歯牙のレベリング④ 下顎マルチブラケット装着し,下顎歯牙のレベリング⑤ 1111以外の歯牙にUp&Down elasticsを使用(図3a~c)⑥上下顎アイデアルアーチ⑦321123432234にClassⅡelasticsを使用(図4a~c)⑧ 上下顎マルチブラケット装置撤去,保定装置(上下顎舌側に固定式と可撤式)装着(図5a~c)⑨ 矯正装置撤去後5年.その間保定装置装着とともに右側上下小臼歯のみプラスチックボタンをDBSし,Up & Down elasticsを使用(図6a~c)⑩予後16年経過データ採得 (図7a~i)治療結果:① 3年0か月の動的治療および成長により,Overjetは4mmから3mmへ,Overbiteは3mmから2mmへと減少した.② 上下顎とも前下方への成長がみられたが,ANB変化はあまり見られなかった.③ 下顎はやや下前方へ発育するとともに開大し,Y-axis,SN-MPがともに大きくなった.④右側側方歯の開咬は改善し,安定している.⑤ マルチブラケット装置撤去後も,上下顎に成長が見られるが,角度的には大きな変化は見られなかった(表1).

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