筒井式フローチャートで症例の難易度がわかるスプリントに強くなろう!
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13診断用スプリント1スタビリゼーションスプリント試す・調べる                                    元に戻す①症状が咬合にかかわるか鑑別②顎位を探す,早期接触を除く③筋肉のスパズムを取る④咬合接触を一時的に排除する⑤暫間的に咬合挙上を試す治療用スプリント2なぜ多種類のスプリントが必要なのか.診断用スプリントと治療用スプリント1 スプリントを概念として,まず大きく診断用スプリントと治療用スプリントに分ける.Fig.1-2 スプリント療法に用いられる各種装置の目的別分類1.「一時的に咬合や顎間関係を変えて,症状の改善を図ることを目的とした治療法」2に用いられる口内装置は,診断用のスプリントと顎位,咬合平面および歯列を元に戻すスプリントに大別される.スタビリゼーションスプリントと同じ役割 ①顎位を探す,早期接触を除く ②筋肉のスパズムを取る ③咬合接触を一時的に排除する ④暫間的に咬合挙上を試す元に戻す役割 ①顎位が元に戻る ②咬合平面が元に戻る←垂直的な歯の位置の変化  (下顎臼歯部の自然挺出と前歯部の圧下) ③歯列を整える←歯軸が元に戻る  (外力で傾斜した歯軸が元に戻る)2改良アムステルダム型スプリント6ひさし型スプリント元に戻す役割:上下顎臼歯部の自然挺出 元に戻す役割:片側臼歯部の自然挺出①舌位を安定させる/②下顎を前方位で維持する③上下臼歯の自然挺出目的とする下顎位を保持した状態で必要な部分をくり抜き,自然挺出させ咬合平面を整える3改良アムステルダム型正中ミニスプリント4改良アムステルダム型片側ミニスプリント5ASBP(anterior sliding bite plate)7アクチバトール型スプリント前歯部反対咬合の場合はひさしを出さないとスプリントにならない 目的によりスタビリゼーションスプリントや 改良アムステルダム型スプリントとして使用する8オクルーザルスプリント不足している歯牙・歯列部分を即席で補って一時的に好ましい咬合を回復する

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