知らなかった!体に良いもの悪いものポイント20
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28Point 12お酒は発がん物質?!アルコールは適量を楽しみましょう! 皆さんは、お酒が発がん物質であることを知っていますか? 私自身は、日本酒またはワインを週に1回1合程度飲んでいますが、これはリスクなのでしょうか? ここでは適切な飲酒量について説明しましょう。 皆さんの中には、少量の飲酒は体に良いのでは?と考えている方もいるでしょう。好ましい飲酒量は、1日日本酒1合(グラスワイン1杯、ビール中びん1本)未満とされています。 飲酒により発がんが高まる部位は、食道、咽頭、肝臓、乳房が報告されています。私たちがアルコールを摂取した場合には、体内で必ずアセトアルデヒドに変換されます。変換されたアセトアルデヒドは、さらに分解されていきます。この一時的に発生するアセトアルデヒドが、発がん物質であることがわかっています。そして、アセトアルデヒドを動物に吸入させると、鼻と咽頭にがんが発生することが実験で証明されています33、34)。 日本人の42%は、このアセトアルデヒドをすばやく分解できずに体内にとどめてしまうことで、発がんリスクが高まることが知られています。このうち7%は、そもそもお酒が飲めない(相当苦手)ため、リスクにはなりません。残り35%が、アルコールによって発がんする危険性が高まるグループとされています。 日本人の35%は、結構高い確率です。その人たちはどのようなタイプでしょうか? それは、お酒を飲むと顔が赤くなる人たちです(フラッシャーと呼ばれます)。赤くなりながらも、まずまず飲めるタイプの人

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