知らなかった!体に良いもの悪いものポイント20
2/4

7ん物質が含まれる」、「30分の受動喫煙で血管が障害される」ということです。 喫煙可能な飲食店のPM2.5は、禁煙席でも300~400μg/㎥、居酒屋700μg/㎥、自動車内喫煙1,000~1,600μg/㎥(窓を開けても1,000μg/㎥)と非常に危険な値です。250μg/㎥以上の場所で過ごした場合、1時間以内に心筋梗塞で死亡するリスクが1.4倍高まることも報告されています2)。PM2.5がつねに異常高値となる喫煙可能な飲食店や公共施設は利用しない生活を心がける必要があります。 喫煙者は1本で14分寿命が短縮します。喫煙する家族や友人に、この事実を説明して禁煙治療を受けていただきましょう。また、タバコは吸わないから自分には関係ないと安心している人々に、受動喫煙による健康被害を軽く考えないように伝えましょう。 私はこれまでに1,500人以上の頭頸部がん患者さんを治療してきましたが、がんを発症したのは、喫煙者とその家族(受動喫煙者)がほとんどです。とくに喉頭(声帯の周辺)にがんができてしまった患者さんすべてが、タバコ煙を吸引する方でした。 この事実は、私たちが証明し教科書にも掲載されていますが、タバコ煙を吸い込まずに喉頭がんを発症する人はいないのです。もっといえば、タバコ煙を吸わない生活をしていれば喉頭がんは100%予防できるのです3)。 喫煙は、「口腔、咽頭、喉頭、鼻腔、副鼻腔、食道、胃、肺、乳房、大腸、膵臓、肝臓、腎臓、膀胱、子宮頸部、卵巣、骨髄性白血病に対して発がん性がある」と証明されています。喫煙=受動喫煙と考えられますから、多くの「がん」と「タバコ煙」が深く関係することは容易に想像できますので、空気の安全にこだわりましょう。

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る