知らなかった！体に良いもの悪いものポイント20

1/4

6　「健康的な生活を送るために、取り組むべきもっとも大切なこと」は、たとえば、「食事に気を遣う」、「運動する」、「適切な休暇、睡眠時間をとる」などであり、その有効性が証明されています。ぜひ効果が高いもの、すなわち優先順位が高いものから取り組むことをオススメします。　健康を維持するためのもっとも大切なことは、「空気の安全にこだわる＝PM2.5について理解する」ことです。　大気汚染の指標で重要なものはPM2.5の値です。PM2.5の測定値が高ければ高いほど空気が汚染されていることになります。PM2.5は大気中に漂う径2.5μｍ以下（2.5mmの1/1,000）の微小粒子状物質であり、粒径が小さく軽量のため長時間浮遊し、肺の奥深くまで吸引されやすくなります。粒子表面にはさまざまな有害物質が吸着されているので、呼吸器・心臓疾患の原因となることが指摘されていました。2013年には「PM2.5は最悪の発がん物質である」と発がん性が証明されました1）。　環境省はPM2.5の許容濃度に関して1日平均値35μg/㎥以下が適正であり、70μg/㎥以上では健康被害が生じるため、外出制限をするように勧告しています。現在の日本国内における屋外のPM2.5は安全な値（20～30μg/㎥程度）ですが、実は大気汚染に関して、「不都合な真実」があります。PM2.5測定結果が異常高値となっている特定の屋内があるのです。それは、喫煙可能な飲食店や公共施設です。　皆さんが知っておくべき屋内大気汚染についての重要事項は、「屋内のPM2.5上昇原因はタバコ煙である」、「タバコ煙には70種類の発がPoint 1空気の安全（その1）健康のためにもっとも大切なこと