臨床で困らない歯内療法の基礎
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治療のStep-by-Stepで理解する! 臨床で困らない歯内療法の基礎穿孔封鎖の手順:臨床例7コンポジットレジンを用いた穿孔封鎖 象牙質接着性という性質から,コンポジットレジンが穿孔封鎖に使用されることもある.MTAほどの治療成績が報告されているわけではないが,症例を選べば,それなりに良い結果が得られる(図10-46~65).ただし,汚染された根管象牙質への接着は確立しているとはいえないので,過大な期待は禁物である.図10-40 46歳,男性の下顎左側第一大臼歯のデンタルエックス線写真.近心根分岐部に穿孔と思われる歯根不透過像と分岐部病変が見られる.図10-43 近心舌側根の穿孔部に見られる赤い肉芽組織.図10-44 水酸化カルシウム貼薬により肉芽組織は根管外に押しやられたことを確認し,穿孔封鎖のためのスペースを残して根管充填した.ここにMTAを積層充填した.図10-45 MTA充填後のデンタルエックス線写真.近心根分岐部の穿孔へのMTA充填が確認できる.図10-41 CBCT画像では,近心舌側根のポスト形成が根管の方向と微妙にずれている.穿孔である.図10-42 CBCT水平断面画像で,ポスト形成が根管充填より遠心にずれている.図41図42218

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