インプラントYEAR BOOK 2017
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特集9.インプラント治療を実施している歯科診療所の推移 下のグラフの数字に関しては,ここまで実際に増えているかどうか,実のところ個人的には実感がありません.ただ,先述の欠損歯数減少の話と統合すれば,1医院でたくさんのインプラントを埋入する医院は減っていて,埋入するなら年間1~2本というクリニックが増えているのではないでしょうか.必ずしもインプラント本数の増加には直結していないと推察しています.図6 インプラント治療を実施している歯科診療所の推移(「医療施設調査」厚生労働省).2002~2014年の12年間で2.3倍,年率7.2%増となっている,前述の経済不況(2008),自然災害(2011)などの影響で一旦減少したと考えられるが,数値として回復をみせている.2014年には24,000軒超,36%の歯科診療所でインプラント治療が実施されているとの結果が出ている.10.世界におけるインプラント治療の普及度合い これはよく目にするグラフですが,日本は決してインプラント治療の普及度合いが高くはなく,まだまだ伸びしろがあることがわかります. それにしても韓国の数値は群を抜いていて,国・国民全体として,インプラント治療への意識が高いことがうかがえます.他にも上位のスペイン,イタリアなどは,エステティックな意識が高い国という印象があります.図7 世界におけるインプラント治療の普及度合い(2015年:人口1万人対)(出典:MRG).5002500KoreaSpainItalyAustriaBrazilGermanySwitzerlandSwedenNetherlandsPortugalUSCanadaFranceAustraliaJapanUKRussiaChinaIndiaEurope,Middle East,AfricaNorth AmericaAsia / PacificLatin America70‚00060‚00050‚00040‚00030‚00020‚00010‚0000(軒)2002200520082011201410‚831(16.6%)54‚24265‚07314‚646(21.9%)52‚08666‚73214‚580(21.5%)53‚19967‚77911‚311(16.6%)56‚84568‚15624‚438(35.6%)44‚15468‚593非実施+不明実施14特集

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