インプラントYEAR BOOK 2017
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特集特集インプラント治療の10年後を予測する―メーカーの視点から見た現状と未来像―田岡隆玖(Taoka,Takahisa)(一般社団法人日本歯科インプラント器材協議会(JADIS)会長) インプラント業界の過去10年を振り返ると,インプラント治療に対する社会的な評価やニーズ,また歯科界や社会全体における立ち位置は,発展と成長を遂げるとともに,さまざまな紆余曲折・変化を経験してきた. 本企画では,インプラント治療の現状を真摯に考え,将来の展望を見据えるべく,日本国内の歯科インプラントおよび関連器材販売企業で構成された日本歯科インプラント器材協議会(JADIS)が会員企業に対して実施したヒアリングの結果,また各種公的機関のデータなどを参照しながら,当協議会会長の田岡隆玖氏に「インプラントのこれまでの10年,これからの10年」について,忌憚のない見解をインタビュー形式で語っていただいた.(編集部)企画趣旨 歯科インプラント医療の発展と向上に貢献することを目的として2002年に発足.2016年に一般社団法人化.日本国内の歯科インプラントおよび関連器材販売企業21社で構成されている.インプラントおよびその関連器材の安全性を最優先に考え,関連法令を遵守(コンプライアンス)しつつ,患者さんへの理解促進に努め患者さんの健康回復の役に立てるよう業界団体活動を通じて貢献すべく,さまざまな活動を行っている.http://www.j-implant.jp/日本歯科インプラント器材協議会 (JADIS)とは 2016年春,JADISの会員企業の中から10社の代表メンバーに対し,今後のインプラント治療の変革について,書面・電話などにてヒアリングを実施した.多岐にわたる質問項目の中から,本稿では特に,変革要因/患者と口腔衛生のトレンド/インプラント治療,その周辺機器における過去10年の変化/今後の患者像/今後の歯科医療のトレンド/国内のインプラント市場のこれからについて,その回答結果を紹介している. (以下,ヒアリングの結果はオレンジ色枠で表示/それ以外のデータは緑色枠で表示)本特集で紹介しているヒアリングの聴取方法8特集

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