わかりやすいイラスト口腔外科小手術
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40 口腔顔面軟組織の損傷は,単独または顎顔面骨折に随伴する器械的損傷により擦過傷,挫傷,切傷,刺傷,裂傷などの開放性損傷と皮下剥離などの閉塞性損傷がある.軟組織損傷では,確実に止血を行うとともに,ていねいに創面を洗浄し,異物を除去することが重要である. 汚染された挫創に対しては局所麻酔下でブラッシングまたは汚染組織の切除などの創傷処理(デブリートメント)が必要な場合がある(図2-13a~c).軟組織損傷の処置図2-13a 創面に肉芽や壊死組織があり,異物や汚染物もあるのでピンセットで摘出したり,生理食塩水で洗い落とす.図2-13b 過剰な肉芽や壊死組織を切除(デブリートメント)し,創を新鮮化する.図2-13c 創を縫合閉鎖して第1期治癒に導く.

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