補綴装置製作のための凡用CADヒント集
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デジタル人工歯排列におけるファイルの初期設定Chapter 601補綴装置設計への応用 デジタル人工歯排列には初期設定として2つの準備作業が必要である。まずは、デジタル人工歯を用意することであり、そして調節湾曲、歯列弓形態、水平垂直被蓋、咬合関係などの決定である。 通法にしたがって仮想咬合平面を基準に、臼歯部人工歯を上下移動した後、固定したい咬頭頂を回転中心にして⌘ Rotateして歯軸傾斜角を決定する作業を各人工歯で繰り返して、前後的そして側方的調節湾曲を付与する。このような事前の準備作業は人工歯のモールドごとに必要ではあるが、一度ファイルを作成すれば、次回以降の作業は不要である。人工歯の3D計測とデジタル人工歯の作成 臼歯部人工歯における調節湾曲山八歯材工業株式会社製市販人工歯を、許可を得て計測し、人工歯のSTLファイルを28ファイル作成しインポートした。①調節湾曲を付与しやすいように作業平面にレイアウト100

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