女性患者さんを診る
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序 章小児期思春期身体・精神的変化など男児・女児共通の発育,遊びや嗜好における男女差,自己認識発育不全,早初性月経,性同一性障害初潮,体型の変化,不安定な性周期,自我の萌芽,性行為と避妊,ダイエット,摂食障害,自傷行為,性同一性障害,ストーカー被害,不登校・ひきこもり主な歯科疾患歯の先天欠如・形成不全,先天的奇形(唇顎口蓋裂),哺乳瓶う蝕,乳歯う蝕,外傷,小帯付着異常歯列不正,思春期性歯肉炎,侵襲性歯周炎,スポーツによる歯の外傷,う蝕,歯髄炎・根尖性歯周炎,顎関節症,審美障害1.女性の一生 女性の一生は,年齢ならびに性機能の面から,胎生期,小児期,思春期,成熟期,更年期,老年期さらに長寿期に分類できます.図1に示したように,女性はエストロゲン(E:estrogen),プロゲステロン(P:progesterone),性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH:gonadotropinreleasinghormone),黄体形成ホルモン(LH:luteinizinghormone),卵胞刺激ホルモン(FSH:folliclestimulatinghormone)などの作用によって,特有のライフサイクルを確立しています1,2. これら性ホルモンの特徴ならびに分泌の動態を理解することは,女性の心身の特徴を知るうえでの重要ポイントです.したがって,本章では,女性ホルモンとしてよく知られているエストロゲンとプロゲ図1 女性のライフステージにおける心身の変化と主な歯科疾患(参考文献1,2より引用改変).8

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