99%保険治療でも他院に負けない 予防を超える与防歯科
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13 第1章 『歯科塾YOBOU』の活動とフレームワーク 事の起こりは、映画タイタニックが上映され、長野オリンピックが開催されていた1998年の頃だったと思います。 Windows95を使って、患者さん向けのソフト『お口の未来予想図』を作った頃から、独自の院内での教育方法がスタートしました。 当時から自他共に認める怪しい発明家として、歯科界にないものを作っては遊んでいたのですが、それは、とんだ大失敗でした。 そうです。時代が「早過ぎた」のです。 当時は、パソコンがまだ浸透しておらず、待合室においても誰も触ってくれませんでした。そこで、診療室内でスタッフにやらせようとしても、「こっ、壊したらどうしよう……」が先行し、いつしかホコリをかぶる始末に……。 やがて時は流れ、富士山が世界遺産に登録され2度目の東京オリンピックが決定した2013年に『お口の未来予想図』は、15年ぶりに日の目を見ることになります。 個人的には、万歳状態でしたが、いつも世に認められるまでに10~15年の歳月が必要なのだと痛感しています。 自他ともに認める“発明家”としての成績は、特許8項目、実用新案や商標登録はいくつ取得したか忘れましたが、皆さんが思うほど儲かるものでもなく、ならばせめて後輩の役に立とうと、自院の取り組みを公開し始めました。 そんなこんなで2007年頃から、依頼を受けて若松歯科医院での取り組みをポツポツと話し始めることにしたのです。2“目からウロコ”といわれて自信が…… この『未来予想図』は『イントロ&インスト』と一緒に、患者教育ソフトとしてリリースされました。そして、新しい歯科医療の提案として、なんとグッドデザイン賞を受賞するに至るのです。

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