逆根管治療の神髄
3/6

33図19g 逆根管治療直後のデンタルエックス線写真.図19h 術後6か月のデンタルエックス線写真.図19i 術後1年のCBCT像.0mon6mon 患者は30代女性.患歯は₆.米国にて根管治療,補綴処置を受ける.帰国後,鼻閉感をともなう頬部違和感があり,歯科を受診.根尖病変の存在を指摘されて紹介来院した.補綴物が新しく,除去はしたくないとの希望で,逆根管治療により対応する. CASE1同様に,デンタルエックス線でも上顎洞底に骨吸収が見られ(図20a),鼻症状もあることから歯性上顎洞炎を疑いCBCTを撮影した(図20b,c).近遠心断像から上顎洞内に広がる粘膜の肥厚が見られるがデンタルエックス線からは想像もできない.頬舌断で近心根を観察すると,MB2が未処置なのがわかる.近心根の口蓋側は上顎洞底の骨は吸収されているが,遠心根,口蓋根の根尖には透過像は見られなかった. フラップを開けて近心根根尖相当部を露出させる(図上顎左側第一大臼歯部/鼻閉感をともなう頬部違和感Case3図20a デンタルエックス線写真上でも上顎洞底に骨吸収が見られる.図20b,c 鼻症状もあることから歯性上顎洞炎を疑いCBCTを撮影した.図20b図20c

元のページ 

page 3

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です