インプラントYEARBOOK2016
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インプラント治療で生活習慣病を予防する―咀嚼機能回復後の食習慣改善と栄養指導が導く健康寿命の延伸―巻頭特別座談会インプラント治療で生活習慣病を予防する―咀嚼機能回復後の食習慣改善と栄養指導が導く健康寿命の延伸―■ 萩原芳幸 【司会】 ■Hagiwara, Yoshiyuki(日本大学歯学部付属歯科病院歯科インプラント科科長)■ 武内博朗 ■Takeuchi, Hiroaki(神奈川県開業:武内歯科医院)〈所属・役職〉鶴見大学歯学部臨床教授,横浜市立大学医学部分子生体防御学非常勤講師,日本大学歯学部衛生学講座兼任講師,日本抗加齢医学会専門医,日本アンチエイジング歯科学会常任理事■ 花田信弘 ■Hanada, Nobuhiro(鶴見大学歯学部探索歯学講座教授)〈所属・役職〉日本口腔衛生学会監事・指導医,日本歯科医師会地域保健委員会ワーキングメンバー,日本歯科大学客員教授,明海大学客員教授,東京理科大学客員教授 これまで,インプラント治療の長所は各論として語られることが多く,国民の健康への寄与,健康寿命の延伸といった,現代の医療・歯科医療にとって不可避である総論的なテーマとは,直接結びつけて論じられることは少なかった。しかしながら今日,それらの領域とも直接つながりうる医療として,インプラント治療を新たな角度から見直す時期を迎えているのではないだろうか。 そこで本座談会では,インプラント治療による咀嚼機能改善から,代謝と栄養改善を経由して体脂肪量減少,骨格筋量増加など体組成改善につなげる健康づくりの可能性について議論したい.さらには咀嚼機能改善後に留意すべき保健指導(食習慣の改善,栄養指導)についても議論し,その長短所を再確認したい.そして,健康増進効果という「インプラント治療を行う意義」に関する新たな指標と展望を提示できれば幸いである.(編集部)企画趣旨〈所属・役職〉日本補綴歯科学会専門医・指導医,日本口腔インプラント学会専門医・指導医, International Association for Dental Reserch,Academy of Osseo­integration,American Academy of Fixed Prosthodontics,International College of Prosthodontists,Carl O. Boucher Prosthodontic Society9

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