マイクロデンティストリー YEARBOOK 2015/2016
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22ングポジションを例にとって説明します.ハンドピースは少し短く持ちます.頬粘膜を薬指で広げながらデンタルミラーを下顎第二大臼歯の頬側付近に持っていきます(図8).水の飛沫を付着させない方法として,このように術部からできるだけ離して使用しています.つい一生懸命見ようとしてデンタルミラーを術部の近くに持っていきたい衝動にかられますが,マイクロスコープでデンタルミラーに写るものを拡大視することができるので,施術部位から距離があっても問題なく見ることができます.また,頬粘膜を引っ張るときには口角を避けて行うように注意します.メインテナンスで通われている患者さんにどんなに高度な施術を行っても,痛みを与えてしまうと来院が途絶えてしまうことがあるので細心の注意を払います. 歯肉からの出血は,アシスタントなしでスケーリ10図10,11 歯周ポケット内を吸引しながらスケーリング中.歯肉圧排もできるため,ポケット内がクリアに観察できる.図7 デンタルミラーとハンドピースの基本的な持ち方.図8 ₇頬側のポジション.図9 歯周ポケット内の水や血液を吸引する道具.シリンジにフロアブルレジンの先端を付け,エクセロンチューブにセットする.11スケーリング別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2015/2016」PART1 マイスタイル顕微鏡
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