必ず上達 GUMMETAL 矯正歯科治療
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45AngleⅠ級[叢生、上下顎前突]図2 ディスクレパンシーを解消し、同時に側方歯群をアップライティングするためのスペースを確保する目的で、第三大臼歯を抜去する。通常ⅣA(第二大臼歯萌出完了期)以降であれば下顎第三大臼歯は動的治療に先立ち抜去しなければならないが、上顎の場合、大臼歯のアップライティングに支障がない位置であれば装置撤去後に抜歯することも多い。図3 臼歯部のレべリングに着手する。イニシャルワイヤーにはφ.016インチNiTi(ニッケルチタン)ラウンドワイヤーを使用し、必要に応じてMulliganのオーバーレイアーチや、オープンコイルスプリングなどを付加し、GUMMETALメインアーチを挿入する準備を行う。治療開始時には前歯部のディスクレパンシーを解消するスペースがないことから、前歯部のレべリングを先行すると確実にフレアーアウトしてしまうため、行わないこと。図4 .018×.022インチGUMMETAL Type1ワイヤー、30°程度のティップバックベンド、20°程度のアクティブトルクを加えてメインアーチとして使用する。前歯を若干リトラクトしたい場合などは、Type2に改変してもよい。オーバーバイトの浅い症例などでは、必要に応じて前歯部に顎間ゴムを付加する。抜歯抜歯.016インチNiTiラウンドワイヤーブラケットに装着する前の.018×.022インチGUMMETAL Type1ワイヤーの形態オーバーレイアーチ顎間ゴム

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