必ず上達 GUMMETAL 矯正歯科治療
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44CHAPTER 3GUMMETALワイヤーの実技歯の移動歯列全体の遠心アップライティング、側方拡大(頬側アップライティング)、遠心回転など咬合平面の変更原則的に必要としない顎位の変更原則的に必要としないメインアーチ原則的に、上下顎ともに.018×.022インチGUMMETAL Type1ワイヤーを使用する顎間ゴム必要に応じて前歯部にアップアンドダウンゴム(3/16インチ、4.5オンス)を使用する図1 AngleⅠ級叢生の典型例。ここでは上下顎間関係や前歯部歯軸には問題がなく、叢生を主訴とする症例を想定する。治療手順1:第一小臼歯非抜歯症例AngleⅠ級叢生の治療様式1. AngleⅠ級[叢生、上下顎前突]Angle Class I with crowding, bimaxillary protrusionAngleⅠ級叢生の治療は、基本的には顎位の改善(咬合平面の積極的な変更)を必要とせず、歯軸のアップライティングによって、前歯部の叢生や前突といったシンプルなディスクレパンシーを解消することに集約されます。前歯部に顕在化しているディスクレパンシーは、側方歯群の近心傾斜や舌側傾斜などが惹起しているため、それらをいかに効率的に立て直すかが治療の要点になります。

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