必ず上達 GUMMETAL 矯正歯科治療
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11GUMMETALが矯正歯科治療にもたらすメリットメリット❶:歯の一括移動(“en bloc” movement)ができる2. GUMMETALが矯正歯科治療にもたらすメリット矯正歯科治療の煩雑なステップを解消 「歯の一括移動(“en bloc” movement)」をひと言でいうと、「GUMMETALワイヤーによる多数歯の同時アップライティング(整直)」ということになります。 従来の伝統的な矯正歯科治療の術式は、「レべリング」「抜歯空隙の閉鎖(犬歯遠心移動)」「機能的咬合の完成」といったステップ分けと、そのステップごとに必要に応じたワイヤーの交換が行わなければなりませんでした。一般的なワイヤーシーケンスでは平均6~7本のワイヤーが使用され、またサイズアップにともなう疼痛があり、かつステンレス角ワイヤーから生じる強大な力がしばしば歯根吸収を引き起こしてきたのは、読者の皆さんもご承知のとおりです。しかし、すぐれた金属性能をもつGUMMETALワイヤーを使えば、これらの問題を起こすことのない「歯の一括移動(“en bloc” movement)」が可能になります(表2)。 GUMMETALワイヤーを用いた「歯の一括移動(“en bloc” movement)」は、個々の歯ではなく側方歯群全体あるいは前歯部も含む歯列全体をアップライティング(図6)することで、バーティカルコントロールを含む咬合平面の変更と、それにともなう顎位の改善などのすべてを包括した移動をもたらします。その過程で、歯に力をかけるブラケットの位置(力点)と歯根に位置する抵抗中心が離れていることを利用して、ブラケットにかかる遠心方向のモーメントが歯冠を遠心移動させる移動様式表2 歯の一括移動(“en bloc” movement)の特長⒈ アップライティングによるディスクレパンシー解消 ➡ 小臼歯抜去例数の大幅減少⒉ アップライティングによって直立し、かつ平行な歯軸を得ることができる ➡ 長期安定をもたらす⒊ 咬合平面の変更による顎位の改善 ➡ 下顎位そのものの改善が可能⒋ 治療期間の短縮 ➡ 歯の一斉移動および小臼歯抜去を減らすことで、治療期間を半分以下にできるGUMMETALワイヤーのもつ超弾性と超塑性、さらに超低ヤング率といった金属としてのすぐれた特性は、矯正歯科治療に何をもたらしてくれるのでしょうか。

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