改訂新版 歯科インプラント治療ガイドブック
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128スペースが必要と考えられる(図12). スクリュー固定ではセメントによる維持力を考慮する必要がなく,スクリューが固定される部分の厚さがあればよい.最低5mm必要と考えられる2. とくに日本人の下顎の第二大臼歯は歯冠高径が小さく,インプラント体との固定法においてはスクリュー固定が適している.1単独冠 単独冠では,インプラント体と上部構造の連結部に回転防止機構が必要である. また,セメント固定では,咬合力による揺れや回転力などの影響から内部のアバットメントが緩みやすい.2連結冠 連結冠補綴でもっとも重要なことは,印象用コーピングがプラットフォーム上に適合しているか否かを確認することである.被曝の問題もあるが,デンタルエックス線撮影で確認することがもっとも確実である.印象用コーピングとインプラント体の不適合は,その後もそのまま不適合状態が続き,最終的7mm5mm2mmアバットメントの高さ:5mm咬合面クリアランス:2mm咬合平面 - クラウンマージンは7mm必要歯インプラント∅ 約4mm(3.7~4.3mm)3mm2mm7mm図11 連続したインプラント体の中心間の距離は最小7mm(幅径大では8mm)とる.原則として天然歯とインプラント体の連結は避ける.図12 最小限の垂直的スペース.図10a‐c セメント固定(₁₁はインプラントのカスタムアバットメント,₂は通常のクラウンブリッジの支台歯).10a10b10c図9a‐c スクリュー固定.9a9b9c

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