院長必須! 人材から人財へ育て上げる36の秘訣
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第1章 新人スタッフをどう育てていくか? さまざまな不安を抱える患者さんと向き合ったり、想定外のトラブルが発生したりと困難だらけです。 “困難を自分で考えて克服する=自分力”をつけるのは、新人教育の1つの柱として、新人のうちに身につけさせましょう。 私が「新人に教えすぎると“自分で困難を乗り越える力を身につける機会を失ってしまいます”」と、教えすぎるベテランにお話しすると、「では、間違えてもいいのですか?」「教えなくてもできるようになるんですか?」「あの子はていねいに細かく教えないとできない子です」と高い確率でいわれます。 でも「大丈夫です。教えすぎず、考える機会を多く与えるようにしてください」とお答えすると、「無理でしょう」「あの子は自分で考えられない子です」といわれます。 この考え方が、実は大きな問題を抱えています。親切ていねいというより、その人本人の能力開発つぶしの発言となってしまうのです。 放置してくださいといっているのではありません。 当然、入職の時にはできるだけ新人が日々の勤務の中で「何をどうすればいいのか?」を、わかるようにていねいに教えます。 しかし、入職して1年経過していない“じんざい”に対して「とても無理、考えられない子」という固定評価を持ってかかわる“親切ていねいな人”によって、その新人の能力47

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