ペリオのための重要16キーワード
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講演や雑誌でよく見る、ペリオの分類および文献Löe(ロー)らは、9名の歯科大学1年生、1名の歯周病学教員、2名の歯科技工士計12名を対象に研究を行った。約3週間口腔清掃を停止させた後に再開させ、各段階における口腔清掃状態評価(PlI:Silness&Löe 1964)、歯肉の炎症状態評価(GI: Löe&Silness 1963、PI:Russell 1956)、および細菌学的評価を行った。その結果、口腔清掃停止10~21日後に歯肉炎が生じ、再開により元の健康状態を回復すること、口腔清掃停止にともない歯肉辺縁部付近のプラーク中細菌の種類および量が増加し、再開後元のレベルに戻ることが示された。解説者コメント:ブラッシングを怠ると、プラーク量の増加にともない細菌叢が変化し、歯肉炎を発症する。またブラッシングを再開すると、プラーク量の減少につれて正常細菌叢に戻り、歯肉炎が治癒する。本論文は歯肉炎の原因がプラークであることを示した、臨床上非常に重要な報告である。現在でもこの基本概念のもと、プラークコントロールの徹底が歯周治療の根幹を成している。2Löeらの実験的歯肉炎(プラーク原因論)2.001.00551010~200.00Introduction出典 �Löe H, Theilade E, Jensen SB. Experimental gingivitis in man. J Periodontol 1965; 36: 177-187.051015205102.001.000.00510~20510口腔清掃再開口腔清掃停止プラーク指数(PlI)日口腔清掃再開口腔清掃停止糸状菌ビブリオ属およびスピロヘータ属グラム陽性球菌および小桿菌日日口腔清掃再開口腔清掃停止歯肉炎指数(GI)歯肉炎175
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