コンポジットレジン修復のサイエンス&テクニック
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123PART 3 コンポジットレジン修復の臨床力を向上させるテクニック■□□□□■図4-1 MIに基づく窩洞形態例ミニボックス窩洞接着修復の普及によって、ミニボックス窩洞あるいはスロット窩洞というMIに基づく形態が可能となった。スロット窩洞図4-2 Ⅱ級窩洞におけるべベルの意義窩洞の縁端部は円滑な曲線を描くように心がける。それを怠ると、コンポジットレジンの辺縁破折を招くことになる。前歯部における窩洞では、唇側面における広く長いべベルの付与はレジンと歯質との自然な色調の移行性を期待できる。さらに、歯質に対する接着面積を獲得できることから、破折防止にも役立つこととなる。見直してみよう 臨床的効果を向上させる着眼ポイント エナメル質を切削することには、MIの観点からはためらいがあることもたしかである。しかし、審美性を獲得するためにはレジンから歯質に対する自然な移行性が大切となる。唇側面に限って、広く長いべベルを付与することによって、グラデーション効果を期待できる。

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