あまかわゆみこのMI審美
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8686メインテナンス中に確認された褐線とその対応 CR修復後のメインテナンスに関しては,最初の1年くらいはリタッチが必要だと考えている.筆者は,①修復時(最低1時間),②色調チェックと最終研磨(30~45分)の2回のアポイントをとっている. 実際,確実に研磨したつもりでも,メインテナンス時にあらためてチェックすると,褐線(図1)やオーバーハングなどを発見することが多い.当院は,歯科衛生士もルーペやマイクロスコープを使用しているので,メインテナンス時にスタッフから「研磨してほしい」と指示されることもある. 通常,術後3か月から半年に一度チェックし,着色などが認められなくなれば通常のメインテナンス間隔にする(図2).リペアなど再治療の必要がある場合,処置料がかかることはあらかじめ治療計画書で患者に明示している.図1a メインテナンス時に発見された褐線(矢印).図1c 研磨後.適切なCR修復が行われていれば,研磨のみで問題を解決することができる.図1b シリコーンポイントなどを用いて研磨する.図2 CR修復後の定期的なメインテナンスの重要性を患者に伝えておくことが重要である.メインテナンスのポイント1

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