プロフェッショナルケア2
5/6

2417835bca9図2-1~5 乳歯に歯ぎしりが原因と考えられる顕著な咬耗が認められる。顎位はClass Ⅲ傾向であった。第一大臼歯4本と上下顎中切歯3本に罹患程度の異なるエナメル質形成不全が発生している。本格的な矯正治療は希望されなかったが、一時的に床矯正装置による前歯被蓋改善のサポートを行った。MIHについては幼若永久歯期からのナノケアを開始することとなった。図2-6 切歯部の観察。11と1の3本のいずれも切縁付近に白色〜黄白色の不透明な形成不全が認められる。a:近心切縁より2mmほどの部位にエナメル質減形成が認められ、周囲よりも凹状を呈している。b:切縁を含む2〜3mm程度の幅で境界明瞭な不透明域を認める。この部位は石灰化度が低く、硬度も低いと考えられる。c:切縁より1mm程度の部位に境界明瞭な不透明域を認める。図2-7、8 6、6の観察。いずれもエナメル質の崩壊は起きていない。7:6小窩裂溝付近にわずかな変色部位が認められる。8:6は6よりも顕著な黄白色部が認められる。図2-9、10 6、6の観察。いずれもエナメル質の崩壊は起きていない。9:6小窩裂溝付近に顕著な変色部位が認められる。10:6咬合面中心部付近のエナメル質がとくに薄く、黄色を呈している。10171症例を理解するためにPart 4 ナノケアを応用したMIH治療

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る