病院歯科の現在地
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日本歯科医師会の「2040年を見据えた歯科ビジョン」に明示されているように医科歯科連携を進めるうえでは、地域の拠点病院ともなっている病院の「病院歯科」が、地域の歯科診療所と各種医療機関を結ぶ窓口として機能することが連携モデルの1つと考えられている。また、目指すべき方向性として、「病院内・外における医科歯科連携を密に行いやすい側面もあり、医科歯科連携の事例の集積やエビデンスの構築などが期待される。そのうえで、2035年までに連絡先:〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1- 20キーワード:チーム医療 歯科標榜 周術期口腔機能管理全国の病院の約30%に歯科が設置されていることを目指す」と示されている。そこで本企画では、全国の病院歯科を取り巻く現状ならびに現場における取り組みを紹介することで、今後の課題の解決や病院歯科の充実と地域連携のための「病院完結型」から「地域完結型」をより推進させる一助となる内容を目指したい。人生100年時代を見据えた健康長寿社会の実現に向けて、チーム医療を体現する病院歯科のあり方に迫る。(編集部)8■病院歯科の現在地恒石美登里 Midori Tsuneishi日本歯科総合研究機構 主任研究員 〔企画趣旨〕巻頭企画病院 歯科 における医科歯科連携の現状と今後の課題

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