1億円歯科医院の作り方_継承編
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 求人の仕組みは,非常に難しいですが,求人の前に歯科医院で取り組んでおく必要があるポイントに関してお伝えします. 多くの院長は,人が足りないから人を補充するという考えをもっていますが,それ自体が大きな間違いです.人が足りないなかで求人を行うと,教育する人間も1人分時間を取られますので,2人の働き分の時間を取られることになります.ですので,人員的に余裕のある時に,1人余分に雇用する必要があります. また,以前も書きましたが,「有給休暇が取りやすいか,取りにくいか」という部分において,歯科医院を選択するスタッフも年代により多いですので,1人余分に雇用するメリットは他にもあります.よって,人員的にも心理的にも余裕がある時に,1人余分に雇用することで経営の安定を図ることができます. 求人の方法は,開業地によりさまざまになりますが,どこに出すかではなく,「どのような特徴のある歯科医院で,どのような方を募集しているのか?」ということをできるだけわかりやすく求人することがポイントになります.現在,多くの方が歯科医院のHPを見てから面接に行くか,行かないかを決定しますので,HPにできるだけわかりやすくどのような方を求めているのかを記載するようにしましょう. 求人誌やネット広告で募集するとは別に,院内のスタッフや歯科医師から紹介してもらうという方法も考えましょう.スタッフや歯科医師が紹介してくれるということは,逆に言えば現歯科医院の給与や福利厚生に満足していることになります.また,もし紹介がない場合は,その逆も言えますので,いろいろと考え直す必要があるかもしれません. 筆者(田中)は,スタッフや歯科医師に紹介してもらった場合は,歯科医師を紹介してくれた人には10万円,歯科衛生士を紹介してくれた人には5万円,歯科助手を紹介してくれた人には3万円の報奨金を支払うようにしています.当院の勤務スタッフからの紹介の場合,かなり信頼度の高い方を紹介してくれる確率が高く,また,報奨金の支払いは試用期間(3か月)を卒業してからになりますので,ある程度のレベルにある方を紹介してくれないと支払いもないということになります. 究極の求人の仕組みは,良い人材が良い人材を紹介してくれるループを作ることになります.この無限ループに入ると非常に心強い組織が作ることができるので,最強の歯科医院を作る仕組みができます.114「どんな特徴のある歯科医院で,どんな方を募集しているのか?」をできるだけわかりやすく求人することがポイント!3.求人の仕組み

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