1億円歯科医院の作り方_継承編
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 キャンセル対応で今までもっとも効果が高かったのが,キャンセル電話に担当歯科医師が出ることでした.「そんな時間ないよ!」という声が聞こえてきそうです.はい,時間はないですし,電話に出たら何と言えばよいのかわからないと思うでしょう. しかし,キャンセルされた1枠30分で院長先生ならいくら稼いでいると思いますか? そう,1万円以上は確実に稼いでいますので,電話に出てキャンセルを防止するだけで1万円以上の効果が期待できるわけです.ですが,多くの院長はネットサーフィンで時間をつぶして終わります. 筆者(田中)がキャンセル電話に初めて出た時,「キャンセルしないでくださいね!」と上から目線で応対していました.すると「恐い」と感じる患者さんがいましたので,電話応対の方法を変えてみました.担当医がキャンセル電話に出て防止するだけで1万円以上の効果が期待できる!「いや~,今日,本当はタナカさんに会いたかったなあ.残念です.次回,待ってます!」「今日,治療にいらしていたら,ものすごく治療が進みましたよ~.残念! 次回,待ってます!」「キャンセルですか! 次回は,今回の分も含め治療を進めますから,いらしてくださいね」と,できるだけポジティブな応対をするようになった結果,キャンセル率は5%以下となりました. もし,電話に出ることが苦手な先生がいたら,朝礼の前に一度電話応対のシミュレーションを行っておくとよいですよ.また,電話応対は30秒までとし,後は受付に替わってください.伝えることを伝えたら終わりです.長電話をする必要はいっさいありません.12防止策1キャンセル電話に担当歯科医師が出る15%10%5%キャンセル率

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