医療安全 HAND BOOK
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73るといわれており、治療時間は最終アポイントがベストではあるが、それでもビニールシートによる床やユニットの完全防備と医療者サイドも肌を露出させないことが原則となる。エプロンは布製なら使用後50℃で10分以上の熱処理を行い、可能なかぎりディスポーザブルを使用する。 適切な処置を行わないと、集団発生を起こす危険性があることをつねに考えておく4。2)事故報告(報告の手順と対応) 図3-4に病院歯科において実習中に感染症状が出現した際の手順と対応を示す。2.病院歯科図3-3 59歳男性のノルウェー疥癬患者の足底所見。実習担当責任者が報告実習生自身が症状の報告・各学校のマニュアルに従う・診断書を提出する学校担当者実習担当責任者受傷実習生受診実習指導者連絡・調整①感染対策指示者とICT※に連絡②受診の調整 ③感染症発生報告書の記入・提出④検査結果を確認し、学校担当者に連絡⑤主治医の指示に従う⑥必要時主治医に診断書を依頼する⑦治療費用の負担について確認しておく【下記の感染症疑いがある場合に適応】・麻疹、風疹、水痘、結核・流行性耳下腺炎・流行性角結膜炎・感染性胃腸炎・インフルエンザ・ノロウイルス、疥癬・HBV、HCV、HIVなど実習生感染症疑い図3-4 研修医・歯科衛生士実習生・見学者用事故報告フローチャート(緑成会横浜総合病院歯科口腔外科より転載)。※ICT=Infection Control Team(感染制御チームまたは感染対策チーム)の略。

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