医療安全 HAND BOOK
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55 安全対策のために知識を増やすことは最大の防御である。つねにスキルアップの心がけが大切である。3.安全対策ネットワーク図2-32② 診療所において患者が来院し、治療をして次回の予約を取るまでの流れを治療別にフローチャートにした。その際に注意すべき安全対策を図式とした32~39。術後の注意事項確認予約の確認診察券・保険証を正しく返却→紛失に注意薬の種類、服用量、服薬時間の確認薬が重複しないようお薬手帳のコピーやほかの病院に通院し薬の処方がある場合は患者から申告してもらえるよう日頃からコミュニケーションをとっておくと良い頓服とは・・・「痛み止めではなく」薬の飲み方必要なときに飲むこと(食前、食後と同じ意味)※患者が自己判断で服薬を中止しないように注意する抜歯などの術前、術後に必要な服薬をしているかどうか声かけをして確認するモニタ類(AED)の準備・点検・管理救急機材・薬品の管理は定期的にチェックいつでも使用できるよう管理担当を決めておく受付消毒液の濃度滅菌器の温度と時間の確認器具による滅菌器の使い分け注意洗浄・消毒・滅菌水洗い・消毒マニュアルがあると良い歯科医師へ報告病院にて血液検査など洗浄時の針刺し・切創注意必要時のみ火をつける口腔粘膜の排除・材料の受け渡しに注意治療内容により飲食をさけてもらう時間が違うのでしっかり伝えること。また注意してほしいこと(麻酔時の対応・・・感覚がない、切れる時間など)、次回に必要なこと(検査結果、義歯を忘れず持参することなど)を伝えること。ときには次回の治療内容の予告も行うそれにより治療に要する時間が多く必要な場合は予約に影響するので患者との相談が必要となるバーナーや加熱器具(プラガー・ストッピングキャリアなど)材料による火傷保湿剤の使用を検討必要に応じて唾液腺のマッサージ、生活習慣、栄養指導の補足もあり口腔乾燥・口角炎防護エプロンの装着・見守りエックス線撮影術前より座位にする補綴物、歯牙はバキュームでアシストするのも効果あり落下した場合、開口したまま側臥位か腹臥位で吐き出させるハイムリック法誤飲・誤嚥

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