医療安全 HAND BOOK
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54マスク・グローブ・ゴーグル着用診療所において一般的な診療を治療の内容別に注意事項を記載した歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付とそれぞれの立場から共通のルールに従い事故を未然に防ぐよう多くの目で確認する患者とカルテの一致確認(確認会話・・・患者に名乗ってもらい医療者が確認)同姓同名の場合は生年月日を名乗ってもらうこと受付動線を確認し障害物有無のチェック声かけ・見守り(高齢者への転倒注意)子どもや高齢者の場合、思わぬところでケガをすることがある。ユニットまでの通り道は安全確認をするユニットへ誘導既応歴・薬・アレルギー・体調の確認主訴を明確にする重要な情報源である。命にかかわることなので、多少の時間をかけてもていねいに聞き取りをする医療面接(初診時)部位の確認バキューム操作・適格な補助器具の受け渡し機材などの取り扱い注意日頃より研鑽し、いつでも誰かが使用できるよう訓練が必要である注射針のリキャップはしない共通認識として必要である服薬情報や検査値などを管理することにより、全身的変化の兆候を発見できる診察・治療窒息は高齢者に多くみられるので注意練和時の固さ残留物の撤去必ず口腔内をチェックする印象採得時の嘔吐・窒息器具の把持・固定予防処置禁忌(ペースメーカー)確認意外な落し穴水・研磨材の飛散注意エンジンの取り扱い注意例)コントラからのカップやブラシの脱落誤飲に注意薬剤塗布・研磨部位の確認歯科医師の指示を復唱して確認超音波スケーラーメス・針など器具取り扱い注意(使用後の針はダッペングラスに入れるなど工夫)あらかじめ術者の歯科医師と取り決めをしておく紛失や事故の防止となる血液付着の器具取り扱い注意・止血の確認二次感染をまねくことになるので止血の確認はしっかり行うユニットから離れるときの足取り確認立ち上がったときのふらつき具合、足取りで体調を確認する抜歯時例)パルスオキシメータ・モニタの装着情報収集を行い、全身状態を把握し評価するハイリスク→119番・AED心停止→呼気再呼吸法(ペーパバック)はしない治療前の過換気症候群酸素吸入バイタルサインのチェック麻酔薬使用時には、周術期を通して放置することなく患者の様子を見るなり、声かけをして体調を随時チェックする安静主治医へ連絡局所麻酔中毒・疼痛性ショック血圧上昇・下降図2-32① 診療所において患者が来院し、治療をして次回の予約を取るまでの流れを治療別にフローチャートにした。その際に注意すべき安全対策を図式とした(次ページへ続く)32~39。CHAPTERⅡ 事故防止のためのポイント3.安全対策ネットワーク

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