ホームドクターによる子どもたちを健全歯列に導くためのコツ
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36各ステージでの理想的な交換像とは ここでもう一度,正常咬合への道のりを復習してみたい. 症例10は,今まで述べてきた交換期の正常像をすべてクリアしてきた理想的な交換像である.何も意識しないでみていれば,単なるきれいな永久歯列になった子どもということになるが,各ステージで正常の条件をクリアしているかどうかを意識してみていくことが重要である.各ステージで正常だったため,7歳の段階で「この子はきれいな歯並びになる」と親と本人に伝えていた.はじめは親も本人もピンとこなかったようだったが,予想どおりにきれいな永久歯列になり喜ばれている.本人にも「自分の歯はきれいだ」という意識が生まれ,歯を大切にするようになっている.症例10 各ステージでの理想的な交換像とは図1a~c 乳歯列の正常像:上下切歯が接触する.歯間空隙がある.被蓋関係が正常である.歯数の異常がない.図2a~c 第一大臼歯萌出期の正常像:Eの後方に萌出する.ターミナルプレーンが正常.捻転がない.3歳6か月6歳6か月aabbccChapter1Part ■2 正常咬合への道のり めざすべき口腔内とは■4■ 4 「正常咬合への道のり」の 確認

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