パーシャルデンチャ―成功のための設計3原則
4/4
41 全体は、「Ⅰ.クラスプ義歯症例(29症例)」「Ⅱ.テレスコープ義歯症例(59症例)」「Ⅲ.その他の症例(18症例)」の計106症例から構成されている。パソコンなどを用いての自己学習、院内やスタディグループなどでの症例検討に役立つほか、チェアサイドにおける患者説明用の資料としても活用できる。 また、この症例集を参考に、ぜひ読者の先生方にも個人的な症例集を作成していただきたい。症例を集積すれば、必ず明日の臨床に役立つものとなり、ぜひお勧めする。57Ⅰ-4 クラスプ義歯回転装着症例Ⅰ-4Fig1 治療前、22にクラスプが設定された、標準的なレジン床義歯が装着されていた。Fig2 KennedyⅡ級1類で標準的な回転装着は困難と思われた。Fig3 旧レジン床義歯の装着状態。Fig4 新義歯は22の遠心欠損側のアンダーカットを利用。回転装着できるよう設計した。Fig5 メタルフレームの22部をまず適合させ、次いで7のクラスプを適合させる。Fig6 完成義歯の粘膜面を示す。Fig7 完成義歯の研磨面。大連結装置はパラタルストラップとした。Fig8 装着された上顎義歯は口蓋前方部を開放でき、舌感、発音に寄与できた。Fig9 22の唇側遠心にボールクラスプを設置し、維持発現を図った。全体のⅠ~Ⅲの大分類をさらに症例の特性に応じて項目ごとに区分治療前・治療後の口腔内を写真で提示することで、その変化が確認できる設計した補綴装置の製作過程を写真とともに解説することで、視覚的に学ぶことができる付属 ディスク版電子症例集の見方・活かし方
元のページ