日本審美歯科協会30年の歩み
5/6

審美性を考慮したフルマウスリコンストラクション ₄に対しては,補綴治療が原因で歯肉退縮を生じないように,あらかじめ遊離歯肉移植術を行った. 補綴治療においては,精密な模型を得るために,歯肉圧排の後に,付加型シリコーン印象材を用いて印象採得を行った.プロビジョナルレストレーションを装着して,チェックバイトを採得,咬合器のフォッサボックスを調整した後,カスタムアンテリアガイダンステーブルを製作した.咬合採得を精密に行うために,咬合採得用インデックスを使用した.咬合様式は犬歯誘導とした.図36~38 審美的で機能的な口腔が構築された.おそらく咬合が原因であろう初診時の₁₁歯肉の帯状の発赤も消失した.咬合様式は,右側カスプ-フォッサ,左側カスプ-リッジ.図39,40 側方運動の咬合様式は犬歯誘導を与えた.図41 ₁₁の前突は解消された.図42 ₃₂の歯頸ラインはある程度整った.図43,44 前後的湾曲と側方湾曲を付与した.図39図40図41図42図43図44363738141141

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です