ピエゾのススメ
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2部2章1 ルートプレーニングおよび骨平坦化島田昌明45手用・回転切削器具とピエゾの比較手用・回転切削器具VSVSVSピエゾ図2‐2‐1‐2 チゼルに比べて作業効率にすぐれ、硬い皮質骨で効果を発揮する。キャビテーション効果により術野が明示されるため、細部のみならず骨形態の全体像を把握しやすい3)。SG5はチップ先端が丸いため、スキャロップ状の整形に最適である。図2‐2‐1‐1 チゼルによる骨平坦化では多数歯・広範囲に及ぶ場合は手指が疲労し、作業効率も低下する。また、粘膜に近接した部位は器具の操作が難しい。図2‐2‐1‐3 キュレットを用いたルートプレーニングは歯周治療の基本であることは論を待たないが、歯根表面の切削量のコントロールが難しい。またチゼルと同様に、多数歯に及ぶ作業では手指への負担が大きい。図2‐2‐1‐5 ルートプレーニングバーは治療時間の短縮をもたらしたが、回転切削器具特有のスメアー層の付着およびオイルコンタミネーションという問題点を内包したままである。図2‐2‐1‐4 チップの先端を歯根に沿わせ、根面の粗造感を触知しながら、根尖から歯冠側方向へこすり上げる。図2‐2‐1‐6 ピエゾは回転器具に比べて歯根への衝撃が少なく、患者に優しい器具である4)。ダイヤモンドコーティングチップは振動方向を気にせず、色々な方向に動かすことができる。

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