別冊 マイクロインデンティストリーYEARBOOK 2013
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99に支障がない程度に症状は回復したが,子育てのため継続した治療が困難となり,来院が途絶え治療は中断した. その後,1年後に根尖部の腫脹を訴え再来院したが,破折線は完全に離開しており,この時点で破折様相はClass4に分類された.根管内接着では治癒abc図20a,b 数回にわたる根管治療により,破折線内,根尖孔外のガッタパーチャ,感染源の除去を行い,日常生活には支障がない程度に症状は回復したが,その後治療は中断する(2009年1月14日).図21a,b その後,根尖部の腫脹を訴え再来院した(2010年1月7日).デンタルエックス線写真上で破折線の離開を認める.根管外法を適応とし,意図的再植による口腔外での接着を行うこととした.de図19a~g ウェッジにて遠心の破折部を寄せた後,内側から可及的に破折部を削除しボンディング後,フロアブルレジンにより接着した.さらに,コンポジットレジンにより歯冠部の形態を回復した.破折部処置後,感染根管治療を開始しガッタパーチャの除去後デンタルエックス線写真を撮影した.これらの操作をマイクロスコープ下で行うことで,精度の高い修復処置を行うことができる.fgabab別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2013」垂直性歯牙破折に対するアプローチ
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